「日本の釣り文化の縮小の危機」・「リリースについて」 福本


「日本の釣り文化の縮小の危機」
特定外来生物被害防止法でオオクチバスの第一陣のリスト入りが決定しました。確かに漁業被害も出ています、生態系にも影響が出ています。悪の部分も多くありますが、善の部分もあるわけです。

「特定外来生物被害防止法でオオクチバスが指定」となると、タイトルしか読まない一般の人はバスを悪いと決め付けるでしょう。良識ある親が子供にこの釣りを勧めるでしょうか?勧めないでしょう。河川、海の近くの子供たちは釣りの現場を見ていろいろな釣りをするでしょう。しかし、都会の子供たちはどでしょう?多様化した現在、すべての子供たちに共通する遊びがゲームなんです。そこで、受け入れられたのはゲーム感覚で遊べる、簡単にできるバス釣りだったと思います。

バス釣りにも何回かブームがありました。何回かのブームでバス釣りに接し、釣りの楽しみを覚え、そしてその人たちがいろんな釣りに及んでいると思います。例えば、アユ釣りや磯釣り、へらぶな釣りと高年齢化が進んでいるように思われます。

今、ここでバス釣りへの接点を切られてしまうと、20年、30年後には釣り人自体の減少となってくるのではないのでしょか?釣りの面白さと接することできたのはバス釣りが大きく貢献していると思います。釣りに接することがなく、大人になって糸ひとつ結ぶことのできない人が、最初の釣りで、アユや磯に行くでしょうか?

オオクチバスが特定外来生物被害防止法で決定、制定されると、釣り人自体の減少につながりかねないのです。日本の釣り文化の縮小の危機ともなるわけです。そのため、指定前の小委員会で、半年先送りして、改善策を含めた上での指定案の予定でしたが、小池環境相の一言で指定決定となり、今までの小委員会の会議事項が無き物になってしまいました。

もう一度、指定を見送り、改善策を含めた上での決定を希望すべきではないのでしょうか。

これにご賛同される方はぜひ環境省へのパブリックコメント(意見)提出をお願いします。
パブリックコメント提出について こちらへ >>>

「リリースについて」

バス釣りで釣った魚はリリースをするということを教えられました。建前は、釣り人による乱獲の防止、魚の保護というようになっています。
しかし、その中にある本質は「生き物に対してのやさしさの心への植付け」だと思います。やさしく、魚を逃がしてやる時に、なんともいえない安堵感を感じます。これが本質ではないのでしょうか?
これから、生き物に対してのやさしさが生まれるのではないのでしょうか?釣った魚を殺せとは子供たちには言えません。
この感覚を釣り人、これからの子供たちにも分かってもらえれば、と思います。(それなら、魚を釣るなということになるかもしれませんが、それなら肉を食べるな!となります。お分かりですよね)